親子ともに悩ましい、サッカーのジュニアユースの進路選び。
あなたはお子さんの進路はどう考えていらっしゃいますか?
お子さんが「絶対にプロになる!」と思っていて、保護者の方も「うちの子にはその可能性がある!」と思ってらっしゃる場合はやはりクラブチームを選択される方は多いのではないでしょうか。
反対に「サッカーは趣味で十分、将来は違う分野に進みたい」というお子さんは
迷いなく部活を選択されるでしょう。
進路に悩んでしまうのは「サッカーは好きだけどプロを目指すのは厳しい」方や
「今のところ特にいきたいチームや学校があるわけではない」という夢や希望がまだはっきり決まっていない状態の方たちではないでしょうか。
しかし、ほどんどの方がそういう状態なのが現状ではないでしょうか。
Conntennts
ジュニアユースの進路先はこの3つ
ジュニアサッカーを(小学生世代)を卒業しサッカーを続けるとなれば
「Jリーグクラブ」「街クラブ」「中体連」のいずれかに所属することになります。
Jリーグクラブジュニアユース
いわゆるサッカーエリートの選ばれし者たちのみ所属できるチーム。
ジュニアチームのエース級の選手たちが難関なセレクションに挑むも
募集人数は若干名という狭き門
セレクションは1次から始まり3次、4次まである場合も。
街クラブ
大半のチームはセレクションあり。
街クラブの強豪チームのセレクションともなると、Jクラブジュニアユースのセレクションに落ちた選手たちも受けにきたりするのでかなりレベルの高いセレクションになります。
一方、育成に重点をおき連盟に登録しないで試合は近隣チームとの練習試合だけを中心に活動するクラブチームもあります。
中体連(中学校部活)
自分が進学する学校のサッカー部になります。
もちろんセレクションはありません。
中学からサッカーをはじめるような子も入部してきたりと実力におおきなばらつきがある場合もあります。
私立などの強豪校はJリーグクラブに匹敵するほどの環境が整っている場合もあります。
ジュニアユースの選び方!チェックしたいポイント5
お子さんが3年間通して成長するためには、
周囲がどうこうより子どもにとって最もふさわしい環境かどうかを
基準に選んでいくことが大事になってきます。
1.サッカースタイル
サッカーのスタイルもいろいろあるようにチームにも目指すスタイルがあります。
フィジカルを活かしたパワーサッカーや個人技重視のドリブルサッカー。
シンプルに縦に早いサッカーやパスをつなぐサッカー。
お子さんの特性をいかせるチームを選ぶことが活躍の場を広げ成長につながります。
2.指導者(コーチ)
意外にクラブチームを途中でやめてしまう理由で多いのが
「指導者とあわなかった」というものです。
どんなに実績をあげているコーチでも相性が合わないと、
指導を受けるのが苦痛になってしまいます。
自分の子に合う指導者なのか、指導方法なのかをしっかりと見極めるのは
とても大事なことです。
練習会に参加するだけでなく試合などを観に行くなどして選手にどのような声掛けを
しているかなどをチェックしましょう。
3.試合に出れる可能性
多くの選手を入団させるチームもあれば少数精鋭で選手を入団させるチームもあります。
サッカーを続ける目的で進路を決めるのであれば
自分の力に合った、楽しんでサッカーができるところを選ぶのが一番です。
個人差はありますが真ん中より少し上が平均的に最ものびていくといわれています。
体験会などで周りとの実力を確認しておくとより自分に合うチームがわかってきます。
4.活動場所の距離
クラブチームの場合は平日練習がメンバーの所属中学校はバラバラなので移動時間も考慮して18時~18時半から20時半~21時までナイター設備の元練習することになります。
自宅からあまりに遠いと学校から帰宅したらすぐに練習に出なくてはいけないですし
帰宅も21時に練習終了となると22時近くになってしまいます。
そこから軽食をとったりお風呂にはいると就寝時間はかなり遅くなってしまいます。
成長期に睡眠時間が十分に確保できないことは心配な点でもあります。
5.勉強との両立
部活であろうとクラブチームであろうと勉強の両立はもちろん可能です。
ただし部活の場合は授業が終わってからの移動時間もありませんし、部活の終わる時間も
早いです。テスト前になれば部活が休みになるなどの配慮もあります。
一方クラブチームは移動時間で拘束される時間は増えますし、テスト前の休みもありません。終わって帰宅する時間が22時だと自宅学習の時間はかなり少なくなります。
それでもクラブチームの子は時間がないことを意識しているので、学校の授業は集中し、移動時間も勉強するなどして上手く対応していたようです。
6.経済的負担
親の立場としては気になるのが経済的な面です。
クラブチームに所属した場合と部活に所属した場合の差は
初年度費用をまとめるとクラブチームが25万~60万円、部活が10万~25万円程度でこの差はかなりかなり大きな差と言えます。
まずクラブチームの出費に関しては、初めに練習着などのチームお揃いの用品代に5~10万円ほど。それに加えて入会費、年会費、会費とかかってきます。
さらには普段の練習の交通費もばかになりません。
中学生からは大人料金になるので練習場が遠い場合は月に3~5万円はかかってきます。
年に何度かある遠征合宿には海外に行ったりするチームもあり最低でも年20万円ほど。
またスパイクは消耗品ですので3カ月ごとに買い替えが必要になってきます。
大人サイズになるので一足1万円以上は当たり前になってきます。
部活ではクラブチーム同様に用品にお金がかかると思いますが
公立の学校では最低限のものになります。
部費も年5千円~2万円ほどで、遠征合宿は年に3回あるかないかで遠征先も比較的近場で行われることが多いです。
公立校の先生の働き方改革の影響で、合宿自体ない学校も多いようです。
練習試合も比較的近場が多く交通費は月1万円前後になります。
スパイクなどの買い替えはクラブチームと同じになります。
まとめ
親としては子どもが行きたいと思うチームに入団させたいと思いますし、入団できるのが
ベストだと思います。
子どもの気持ちを尊重しつつ親の思いも重ねていけたらいいですよね。
しかし進路に悩むこどもは「自分でもどうしてよいかわからない」状態に陥っています。
部活動、クラブチーム、それぞれのメリット・デメリットを親が示して、子どもの決断できるだけの材料を与えてあげましょう。
とにかく情報を集め、色々なチームの練習会に参加することが重要です。
実際に体験することで分かってくることもありますので。
そしてぜひ行きたいチームが決まったらセレクションに合格できるように
全力で準備してほしいと思います。
お受験みたいで大変ではありますが、悔いのないチーム選びをして
中学生になっても笑顔で楽しくサッカーをしてもらいたいなと思います。
この記事が少しでも参考になればうれしいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。